農産物泥棒について

1200個のキャベツ泥棒
許せない
しかも、畑に2トントラックを乗り入れ、畑をめちゃくちゃにして盗んでいった。
以前、りんご泥棒の被害にあった農家の方が、インタビューに答えていたのを聞いた。
「りんごの被害だけでなく、酷いもぎ取り方で、枝が引きちぎられ、もうこの枝に実はつかない。
乱暴に踏み込まれたせいで土もぼろぼろで、、、
来年の収穫は、もう無理、、」
ひどく肩を落とす、高齢男性のやるせなさに胸が痛み、犯人への憤りを感じた。
被害総額◯◯円と報道されるが、
その被害額に、未来に予想される被害額は含まれていない。
土を整備し、手塩にかけ成長を見守り、害虫駆除に苦労しながら、やっと収穫を迎える。
そして、やっとの収穫が、生活の糧になるのだ。
今回、犯人は捕まった。
刑が決まっても、犯人に支払い能力がない場合、被害者は泣き寝入りではないか。
こんなことを許していたら、日本の農業は終わってしまう。
数年前のことである。
約束の時間に遅れそうで、小走りに駅に向かう途中、大学生風の若者に声をかけられた。
その青年はリアカーを引いている。
「あの、、、今日、納品できなくて余ってしまった果物があって、、、
少しでいいので買ってくれませんか?」
私は本当に急いでいて、
「ごめんなさい。
今、とっても急いでいて、それに荷物をも持っていけなくて、、」
と言うと、
「いえ、突然に失礼しました。
ありがとうございました」
と、爽やかな笑顔で返された。
走りながら、
買うのは、ものの3分。
荷物も何とか頑張れば持てたかも、、
あの爽やかな青年に悪いことしちゃったな、、
と、少し後悔した。
自分には、こう言う時の、少しの犠牲的優しさが足りないと痛感した。
それから2日後に、今度は駅からの帰り道に、声はかけられなかったが、先日の青年とは別の青年が、リアカーを引いて道ゆく人に声をかけているのを見かけた。
???
私は急いで家に帰り、
「リアカー 青年 果物」
と検索した。
すると、
朝7時に集合して、リアカーいっぱいの果物を売る若者向けのバイトのことが書いてあった。
ノルマなし。一日1万円保証。
あれ?納品できずに余ってしまって、困っていたのではないの?
3日前に、購入してあげられなかったことを後悔した自分は何だったのだろう。
その数日後、またまた別のリアカー青年に、駅近くで声をかけられた。
爽やかな笑顔で。
「あの、、
果物が納品出来ず困っています。少しでいいので買って頂けませんか?」
「私は、その果物がどこのものか、ちゃんとわかる信頼できるお店からしか買わないことにしているの」
私の言葉は、少し挑戦的な言い方だったと思う。
「ありがとうございました!」
青年は顔色を変えず、爽やかに挨拶して去っていった。
この事を友人に話すと、
「その品が盗品だったかは、分からないよね。
決めつけは良くないと思うよ」
と言われた。
もちろん、断定するのは良くないけれど、、、
私たち消費者が、「ちゃんとしたお店で買う」
と決めるだけでも、少しは農産物泥棒の抑止力になってくれないかな。
「特殊詐欺」もそうだか、犯罪者は狡猾で、あの手この手で一般人を狙ってくる。
私は、少しの優しさをもちつつ、その気持ちが傷つけられずに、静かに生活していきたいと思うだけなのに。
注意深く生活していかねば、と思うこの頃です。