思いのままに

日々徒然

思い出のブログ記事

思い出(ムラゴンブログ全体)
  • 35年振りの再会

    久しぶりに横山幸雄さんのピアノ演奏を聴きに行って来た。 「久しぶり」の表現で良いのか、35年振りである。 横山さんの演奏を聴いたのは、彼が18歳の時、パリ留学から帰国してすぐの頃。 あの頃景気が良かった日本企業は、こぞって社会貢献事業に乗り出し、若手音楽家を支援するための音楽賞を創設した企業の、彼... 続きをみる

    nice! 7
  • 父の教え

    父は子育てに余り口を出さなかった。 小さい頃に父から言われたことは、 挨拶をきちんとしなさい 真面目でいなさい それだけだった。 母に言わせると、私はあまりわがままを言わない子だったそうだ。 甘え下手だったと言っていい。 感受性が強く、人に弱味を見せたくないタイプ。 幼稚園で泣いてしまった日には、... 続きをみる

    nice! 16
  • ずーっとずっと、だいすきだよ

    ずいぶん大人になって、ハンス・ウィルヘルム作「ずーっとずっと、だいすきだよ」の絵本を読んだ時、私は思わず涙してしまった。 私が飼っていた、小鳥の〇〇への想いが込み上げてしまったから。 小学生の頃、クラスでは色々な生き物を飼っていた。 カニとか、ヤモリとか、男の子たちが捕まえてクラスに持ってきていた... 続きをみる

    nice! 21
  • メリーについて

    実家で犬を飼っていた。 母は生き物のお世話が好きで、私が小さな頃はインコを飼っていたが、子育てが終わり、愛情を傾ける対象が欲しかったのだろう、前振りなく、父と一緒に子犬を連れて帰ってきた。 室内犬を飼うのは初めてだった。 生後数ヶ月のヨークシャーテリア。 名前は母が「メリー」と名づけた。 本当に可... 続きをみる

    nice! 22
  • 言えなかった言葉たち

    父は挨拶にうるさかった。 小さな頃から、 「知ってる人に会ったら、必ず挨拶しなさい」 と、耳にタコが出来るほど言われた。 だから、小学生の低学年のころ、商店街を通る時には少し緊張した。 こちらが挨拶しても、気付かれないこともあったから、挨拶のタイミングは難しかった。 遠くに知っている人を見つけると... 続きをみる

    nice! 21
  • バイトについて

    企業で採用を担当している友人が、 「学生に、"大学時代に何を頑張りましたか"って聞くと、"スタバでのバイトを頑張りました"って言う子がやたら多いんだよね」 そのバイトで学んだことを聞くと、 「自分が汗水流して働いて、お金の有り難みがわかりました」って、 他に... 続きをみる

    nice! 17
  • 塞翁が馬

    私が初めてのアルバイト先に選んだのは、店内の大きなテーブルにいつも素敵な花が飾られていて、流行りのアメリカンポップな曲が流れているお店だった。 高校生の時からお気に入りのお店だった。 初めて◯美ちゃんとシフトが一緒になった日、仕事が終わり荷物置き場を見ると、私の鞄がない。 外からも盗もうと思えば盗... 続きをみる

    nice! 14
  • 愛は勝つ

    シンガーソングライターのKANさんの訃報のニュースで、久しぶりに「愛は勝つ」の曲を聞いた。 1990年にリリースされたこの曲はヒットしたから、その頃どこかしこで耳にした。 歌謡曲というのは、その時代の空気感や思い出をそのまま封印するから、久しぶりに聞くとその頃の自分に一気に引き戻される。 あの頃、... 続きをみる

    nice! 19
  • 名もなきヒーロー

    私が20代後半の頃だったと思う。 その日は会社の歓送迎会が何かで、帰りが遅くなってしまった。 車内はさほど混んでおらず、席もちらほら空いていた。 私は車両の中程に立ち、吊り革につかまっていた。 私から少し離れた右側に、50代とおぼしき女性が同じく吊り革につかまっていた。 次の駅で若い男女が乗ってき... 続きをみる

    nice! 14
  • 友だちの作り方

    少し前に、ひょんな事から保育園にお手伝いに行くことになった。 子どもは大好きである。 けれど、小さな子どもと接する機会はめっきりなくなり、心と裏腹にかなり緊張しながら現場に向かった。 現場では、すでに子ども達は各々好きな遊びにこうじていた。 恐る恐る近くの子の様子をみながら、「まぁ〜」とか「あら〜... 続きをみる

    nice! 13
  • パリでの出来事

    没後に評価されることの多い画家の中で、モネは生前より高評価を受け、長命だったこともあり、多くの作品を残した。 各国の有名な美術館はモネの作品を所有していて、鑑賞できる機会も多いのは有り難いことだ。 私がモネの作品鑑賞で印象に残っているのは、以前訪れたパリのオランジュリー美術館の「睡蓮の間」。 部屋... 続きをみる

    nice! 13
  • 文房具屋さんについて

    むかし、家の近くにちいさな文房具屋さんがあった。 引き戸のそのお店には、中央に高級品の万年筆やペンを収めたガラスケースがあり、両側の棚にノートや鉛筆などが並べられている、ごく普通のお店だった。 近かったので、小さい頃から一人でお使いに行った。 店に入ると大きな声で、 「くーだーさーいーな」 と声を... 続きをみる

    nice! 13
  • 袖触れ合うも他生の縁

    若い頃、新聞の読者欄に投書したことがあった。 知り合いから貴重な「糠床」をいただいたことを書いたのだが、その記事を読んだ方がわざわざ私宛の手紙を編集部に送ってくださった。 そのお手紙には、糠漬けのちょっとしたアドバイスと、私への励ましが書かれていて、封筒には、折り紙で折られたサンタクロースとブーツ... 続きをみる

    nice! 14
  • 見栄について

    小学1年か2年の時の話である。 クラスに転校生が来た。 あの頃は、友達の垣根なく、またまた一緒になれば誰とでも遊んだ。 学校の校庭であそんだり、道端で遊んだり。 昔は学区があったから、誰の家も歩いて行ける場所にあって、遊びの延長でお友達の家に上がり込むことも良くあった。 まだ転校してきたばかりのそ... 続きをみる

    nice! 9
  • 父のことを話そう その1

    父は昭和二桁生まれだったけれど、明治に育った人の元で厳しい修行をした人だったので、同じ年代の人より昔の人のようだった。 実直で真面目。 普段は口数が少なく、お酒が大好きで、お酒が入ると饒舌になった。 私が小さな頃は、日常の細かいことで注意されるのはいつも母からで、父からは滅多に怒られなかった。 私... 続きをみる

    nice! 13