歯について その2

小さな頃から歯磨きの習慣はあったのに、物心ついた頃から虫歯があった。
昔の歯医者さんは受付順だったから、1時間近く待たされることは当たり前。
小さい頃は遊びたいし、習い事もあるから、何だかんだで治療途中に行かなくなり、、、
虫歯は更に悪化するという悪循環に陥ったりした。
治療してもらうと痛みもなくなり、
「悪くなったら治療すればいい」
と軽く考えていた。
今思うと、本当に恐ろしい考えである。
そんな感じで歳を重ね、30代後半に、とうとう私の歯はとんでもないことになってしまった。
歯周病になってしまったのである。
大学病院の歯科医からは、諦めた感じの話があった。
そんな状態になって初めて、歯のことを調べ始めた。
そして、今の自分の状態が最悪なことを自覚して、かなり落ち込んた。
本当に落ち込んだ時って、誰かに話を聴いてもらったり、遊びに行って気分を変える元気も気力もない。
私は落ち込むと、いつも図書館に行く。
特に本を読む訳ではなく、ゆっくり館内を歩いて、様々な本のタイトルを順番に目にしていくだけ。
そうやって、時間を過ごすのだ。
一冊の本が目に止まった。
歯周病専門医による歯周病に関するかなり古い本だった。
めくってみると、当たり前のことが書いてあった。
「日々の歯ブラシが大事」
「歯ブラシ1本で自分の歯は守れる」
裏表紙をめくってみると、著者の歯科医院は自宅から徒歩で行ける場所にあった。
これは運命だ。
この歯科医院の治療を受ければ、絶対に良くなる。
私はその本を借りると、急いで家に戻り電話をかけた。
結果として、
多くの時間と莫大な費用はかかったが、私は自分の歯を守ることが出来た。
そういえば、
本当に落ち込んでしまった私は、寺院にお参りにも行った。
私はその時、
「私は◯◯の金額なら支払えます。
どうか、この金額内で自分の歯を守れますように」
と、心から、本当に心からお願いした。
後から計算してみると、
治療にかかったトータル金額は、寺院で私がお願いした金額とほぼ同額であった。